パタ姉は転生してもサメが好きすぎる件について
春。エデン私立学園の入学式で、転入生のレイン・パターソンは一際注目を集めていた。銀髪に青い瞳、制服の上からでもわかる鍛えられた体躯。前の世界では、大切な仲間を守る凄腕のボディガードだった。でも今はただの高校一年生。そして不思議なことに、彼女の左胸のポーチには三本の煙草が入っている。彼女は吸わない。それは、もういない仲間たちのためのものだ。
レインの日常は、奇妙な出会いから始まる。明るいクラスメイトの陽菜は、なぜか彼女を「パタ姉」と呼んで懐いてくる。図書室で出会った物静かな少年カイは、傷だらけの彼女の手を見て言う。「誰かを守ってたんだろ?」そして水泳部のエース澪は、水を眺めるレインの姿に涙をこぼす。
「あなた……サメ、好きでしょ?」澪のその一言で、レインの中でスイッチが入る。そう、彼女はサメが好きすぎるのだ。前の世界で命を救われて以来、サメのぬいぐるみを集め、毎日サメ動画を観て、サメについて三時間は語れる。クールな外見とは裏腹に、サメの話題になると目を輝かせる。そのギャップに、陽菜もカイも澪も、気づけば惹かれていく。
しかし、学園の全員がレインを歓迎するわけではない。生徒会副会長の