なまいきざかり。―靴紐の結び目―
完璧なマネージャー・由希の前に現れたのは、生意気な一年生・成瀬翔。先輩への報われない想いを胸に、部活も家事も一人で抱え込む由希に、成瀬は真っ直ぐに「好きっす」と告げる。「待たないっすからね」——そのまっすぐな言葉が、期待して裏切られることを怖れて生きてきた由希の仮面に、静かな亀裂を走らせる。冷たい態度で突き放しても、隣を走る自転車の音は消えない。靴紐の結び目のように、一度結んだ心は、そう簡単にはほどけない。不器用な二人の、すれ違いから始まるヒューマンドラマ。
なまいきざかり。―靴紐の結び目― - 一年半の沈黙 ―― 木戸先輩と、言えなかった言葉
十月に入って最初の月曜日、隆北高校は中間試験を目前に控え、バスケットボール部の活動は一時休止に入っていた。放課後の体育館には人の気配がなく、木造の床に薄く積もった埃が、窓から差し込む午後の光の中できらきらと舞っている。町田由希はその光景を、ステージ横のパイプ椅子に腰掛けたまま、しばらくの間じっと見つめていた。
部活がない放課後は、いつもよりずっと静かで、時計の秒針の音だけがやけに大きく聞こえる。由希は膝の上に置いた黒革表紙のマネージャーノートを指先でなぞった。角は丸くなり、背表紙には細かい擦り傷が無数に走っている。二年半、毎日のように開いてきたノートだった。
(中間試験、か)
由希は小さく息を吐いた。試験勉強は進んでいない。家に帰れば三つ子の弟と双子の妹が待っていて、夕食の準備から喧嘩の仲裁、風呂の世話まで、やるべきことは山積みだった。自分のための時間など、夜遅くにようやく訪れるほんのわずかだけ。そのわずかな時間を、由希はいつも明日の準備に使ってしまう。
ノートを開く。最後に記録された練習メニューと、部員一人ひとりの体調のメモ。成瀬の名前の横には「右足首に軽い張り。疲労蓄積注意」と書いてある。その文字を見た瞬間、由希の指先がぴくりと止まった。
(あの夜の電話)
木戸先輩からかかってきた電話のことを、由希はまだ整理できずにいた。『話したいことがあるんだ』。あの穏やかな声が、耳の奥で繰り返し響く。由希はノートの端にペン先を当てたまま、動けなくなった。
一年半前の春、由希はマネージャーになったばかりだった。入部当初は右も左もわからず、スコアブックのつけ方さえまともにできなかった。そんな由希に、最初に声をかけてくれたのが木戸先輩だった。
「町田、スコアブックは数字だけ書けばいいってもんじゃないぞ。その選手が今どんな状態か、次に何をすべきか、見てる側の視点で書くんだ」
あの時の木戸先輩は、まだ二年生で、チームの副キャプテンだった。練習中も練習後も、誰よりも先に体育館に来て、誰よりも遅くまで残っていた。由希はそんな木戸の背中を、コートサイドからずっと見ていた。
優しくて、面倒見が良くて、誰からも慕われていた。由希が記録の書き方に迷っていると、決まって木戸が隣に来て、丁寧に教えてくれた。そのたびに、由希の胸の奥がじんわりと温かくなった。
(好きになるのに、時間はかからなかった)
由希はノートの端に書いた木戸の名前を、消しゴムで消した。消しゴムの粉が、黒革の上に白く散る。何度も繰り返してきた動作だった。書いては消し、書いては消す。ノートの端は、その繰り返しで少しだけ薄くなっていた。
部内恋愛は卒業まで秘密という不文律。それ以上に、由希を縛っていたのは、自分自身の臆病さだった。告白して、もし断られたら。関係が壊れて、部活にいられなくなったら。そう考えると、一歩も踏み出せなかった。
期待して裏切られるくらいなら、最初から諦める。
由希はいつも、そうやって自分を守ってきた。木戸先輩への想いも、結局は伝えることなく、胸の奥に押し込めたまま一年半が過ぎた。
九月の引退試合が終わった日のことを、由希は今でも鮮明に覚えている。県立総合体育館の裏口で、木戸先輩と橋野リナが並んで歩いているのを見た。橋野リナが木戸の腕に手を絡め、楽しそうに笑っていた。木戸も、由希が見たことのないような柔らかい表情で笑っていた。
あの瞬間、由希は何も感じなかったふりをした。笑って、「お似合いですね」と心の中で呟いた。そうすれば、少しは楽になれると思った。
でも、違った。
家に帰ってから、由希は誰にも気づかれないように、自分の部屋で一人で泣いた。声を押し殺して、枕に顔を埋めて、涙が枯れるまで泣いた。翌朝、鏡に映った自分の顔は、少しだけ腫れていた。由希は冷たい水で顔を洗い、いつも通りのポーカーフェイスを作って家を出た。
誰にも、気づかれなかった。
それが、由希の一年半の恋の終わりだった。
由希はノートを閉じ、立ち上がった。体育館の窓の外では、十月の空が高く澄み渡っている。金木犀の甘い香りが、開け放した扉から流れ込んできた。
家に帰ると、今日も戦場だった。
「お姉ちゃん、宿題わかんない!」
「俺のゲーム、隠したの誰だよ!」
「ぎゃー! 牛乳こぼした!」
由希は靴を脱ぎ、エプロンを身につけながら、リビングの惨状を一瞥した。テーブルの上には食べかけの菓子袋、床には散らばったブロック、ソファの上では双子の妹が言い争いをしている。テレビは大音量でアニメが流れ、洗濯機は回しっぱなしだった。
「はい、静かに。宿題は後で見てあげる。ゲームは片付けてから探しなさい。牛乳は自分で拭いて」
由希の低い声に、弟妹たちはぴたりと静かになった。由希は手早く夕食の準備を始めた。冷蔵庫から野菜を取り出し、まな板の上で刻んでいく。包丁の音だけが、台所に規則正しく響く。
(誰にも褒められない。誰にも「ありがとう」と言われない)
由希は玉ねぎをみじん切りにしながら、そんなことを考えていた。でも、それでいいと思っていた。由希の仕事は、この家を回すこと。弟妹の世話をすること。当たり前のことを、当たり前にやるだけ。
夕食を作り終え、弟妹たちに食べさせ、風呂に入れ、宿題を見て、歯を磨かせ、布団に寝かせる。すべてが終わったのは、夜の十一時を回った頃だった。
由希は自分の部屋に戻り、机に向かった。教科書とノートを広げる。中間試験まで、あと一週間。由希の成績は悪くなかったが、勉強する時間はほとんど取れていなかった。
(少しだけ、やらないと)
由希はペンを手に取り、英語の長文問題に取りかかった。だが、頭の中には別のことが浮かんでくる。
木戸先輩の声。『話したいことがあるんだ』。
橋野リナの笑顔。木戸の腕に手を絡める仕草。
そして、成瀬の言葉。『オレ、諦めないっすから』。
由希はペンを置いた。集中できない。窓の外を見ると、街灯の光が細い道を照らしている。その道を、自転車に乗った成瀬が通る姿が、ふと頭に浮かんだ。
(なんで、あいつのことまで)
由希は小さく舌打ちをして、再び教科書に向かった。
翌日の夜も、由希は家事と勉強に追われていた。弟妹たちを寝かしつけた後、由希は洗濯機を回し、干し忘れていた洗濯物に気づいた。
(しまった。朝干すつもりだったのに)
由希はベランダに出ようとして、足を止めた。ベランダには、昨夜から干しっぱなしになっていた洗濯物の山があった。Tシャツ、タオル、弟妹たちの靴下。それが無造作に物干し竿にかかったまま、夜風に揺れている。
由希は深いため息を吐いた。洗濯物を取り込もうと、ベランダの窓に手をかけた瞬間だった。
「由希さん」
下から声がした。由希が顔を向けると、街灯の下に、自転車にまたがった成瀬が立っていた。
「……何してるの」
由希は低い声で言った。
「通りかかっただけっす。由希さんの家の前、最近よく通るんで」
成瀬はにやりと笑った。明るい茶色の短髪が、街灯の光を受けてふわふわと揺れている。琥珀色の瞳が、暗闇の中できらりと光った。
「気持ち悪い。帰りなさい」
「帰らないっす。由希さん、洗濯物、干しっぱなしじゃないっすか。夜露で湿るっすよ」
成瀬は自転車を降り、由希の家の塀に手をかけた。
「あんたに関係ないでしょ。勝手に入ってこないで」
「勝手に入ったりしないっすよ。でも、由希さん、今から取り込むんすか? 疲れてるのに」
成瀬の声が、夜の静けさに響く。由希はベランダの手すりに手を置き、下を見下ろした。
「疲れてるかどうか、あんたにわかるの」
「わかるっすよ。由希さん、目の下に隈できてる。今日も弟と妹の世話で大変だったんすよね」
由希は返す言葉を失った。成瀬は、由希の顔をじっと見上げている。その視線は、いつもの生意気な光を帯びながらも、どこか真剣だった。
「由希さん、そんなに抱えなくていいっすよ」
成瀬が、静かに言った。
「……何の話」
「何でも。部活も、家も、全部。由希さん、いつも一人で全部やろうとするじゃないっすか。誰にも頼らないで。オレ、そういうとこ、見てるとイライラするんすよ」
「あんたにイライラされる筋合いはないわ」
由希は冷たく言い放った。
「そうっすね。でも、オレが勝手にイライラしてるだけなんで、由希さんは気にしなくていいっす」
成瀬は軽く肩をすくめた。それから、塀に手をかけたまま、由希を見上げて言った。
「由希さん、先輩のこと、まだ引きずってるんすか」
その言葉に、由希の体がわずかに強張った。
「……別に」
由希は平然を装って答えた。
「部の先輩たちが言ってたっすよ。由希さん、木戸先輩のこと、一年半ずっと好きだったって。引退試合の後、橋野さんと付き合ってるの知って、すごく落ち込んでたって」
成瀬の声は、淡々としていた。だが、その瞳は由希をまっすぐに射抜いている。
「……先輩たちが勝手に言ってるだけよ。私には関係ないわ」
「ふーん」
成瀬は短く返した。そして、不敵に笑った。
「まあ、オレは待たないっすけどね」
夜風が吹いて、由希の前髪を揺らす。
「由希さんが誰を好きでも、オレは由希さんのこと、ちゃんと見てるんで。それだけは忘れないでください」
成瀬の声は、低く、夜の空気を震わせた。由希は何も言えなかった。成瀬の執着の強さが、ひたひたと由希の肌に迫ってくる。
「……帰りなさい。明日、学校でしょ」
由希はやっとの思いで、それだけを言った。
「由希さんこそ、ちゃんと寝てくださいよ。あと、洗濯物、今から取り込むなら手伝うっすけど」
「いらない。帰って」
「つれないっすね」
成瀬は笑った。八重歯が、街灯の光の中で白く光る。
「じゃあ、また明日っす」
成瀬は自転車にまたがり、夜の道を走り去っていった。由希はその後ろ姿を、ベランダからじっと見送った。心臓が、胸の奥で激しく脈打っている。
(なんで、あいつにだけは、こんなに動揺するの)
由希は洗濯物を取り込み、部屋の中に戻った。洗濯物を畳みながら、成瀬の言葉が頭の中で繰り返される。
『オレは待たないっすけどね』
『由希さんが誰を好きでも、オレは由希さんのこと、ちゃんと見てるんで』
由希は畳んだタオルを棚にしまい、机に向かった。マネージャーノートを開く。ペンを手に取る。
(何を書こうとしてるの)
由希はノートの最後のページに、ペン先を当てた。
木戸、と書きかけて、由希はペンを止めた。
(だめ。書いちゃだめ)
由希は、書きかけた文字を消しゴムで消した。消しゴムの粉が、机の上に白く散る。
(終わったことよ。もう、終わったの)
由希はノートを閉じ、深呼吸をした。窓の外では、秋の虫が鳴いている。その音が、やけに大きく聞こえた。
翌日の夜、由希は弟妹たちを寝かしつけた後、自分の部屋で勉強をしていた。時計は午後十時を回っている。由希は英語の単語帳を開き、黙々と単語を覚えていた。
その時、スマホが震えた。
由希はスマホを手に取り、画面を見た。
木戸先輩。
由希の心臓が、大きく跳ねた。指先が震える。由希は深呼吸をしてから、通話ボタンを押した。
「……もしもし」
「由希? 久しぶり。元気にしてるか」
木戸先輩の声が、受話器越しに聞こえてくる。優しくて、穏やかで、由希が一年半密かに想いを寄せていた声。
「元気です。先輩こそ、大学はどうですか」
由希は平静を装って答えた。声が震えないように、必死に。
「ああ、まあ、なんとかやってる。それで、由希、話したいことがあるんだ」
木戸先輩の声が、真剣なものに変わる。
「……話したいこと、ですか」
「ああ。橋野と、別れたんだ」
その言葉が、由希の耳の奥に突き刺さった。
「……そう、ですか」
由希は、やっとの思いで返事をした。頭の中が真っ白になる。橋野と別れた。木戸先輩が、橋野リナと。
「それで、由希に話したいことがあるんだ。今度、会えないか」
木戸先輩の声が、静かに由希の心に染み込んでいく。
「……わかりました。都合のいい日を、教えてください」
由希は、震える声を抑えて、そう答えた。
「助かる。じゃあ、今週の土曜日はどうだ? 午後、駅前の喫茶店で」
「土曜日……大丈夫です」
「よかった。じゃあ、詳しい時間はまた連絡する。遅くにごめんな」
「いえ。それでは、また」
電話を切った後、由希はベッドに仰向けに倒れ込んだ。天井を見つめる。スマホを握りしめた手が、汗で湿っている。
(木戸先輩が、橋野さんと別れた)
(木戸先輩が、私に会いたい)
由希の胸は、喜びと不安と、そして、別の何かで、ぐちゃぐちゃにかき混ぜられていた。
その時、窓の外で、自転車のブレーキ音がした。
由希は体を起こし、窓の外を見た。街灯の下に、成瀬が立っている。自転車にまたがったまま、由希の部屋の窓をじっと見上げていた。
由希の心臓が、また跳ねた。
(なんで、あいつがここに)
由希はカーテンを閉めようとして、成瀬と目が合った。成瀬は、由希を見つめたまま、ゆっくりと口を開いた。
「由希さん、今の、誰からっすか」
成瀬の声が、夜の静けさに響く。低く、鋭い声だった。
「……関係ないわ」
由希は冷たく言い放った。
「関係なくないっす。オレ、由希さんのこと好きって言ったんすよ。先輩に会うなら、オレも行くっす」
成瀬の声が、強くなる。由希は、成瀬の嫉妬と焦りを、初めてあからさまに感じた。
「あんたには関係ない。これは私の問題よ」
由希は、自分でも驚くほど冷たい声で言った。
「関係ないって言われても、オレは関係あると思ってるんすよ。由希さんが先輩に会って、何を話すのか、オレは知りたい」
成瀬は自転車を降り、由希の家の塀に手をかけた。その目は、暗闇の中でもはっきりとわかるほど、鋭く光っている。
「知りたいって、あんたに知る権利はないわ」
「権利とか、そういうのじゃないっす。オレは由希さんのこと、絶対に手放さないっすから」
成瀬の声が、夜の空気を切り裂く。由希は、その言葉に、体が震えるのを感じた。
「……勝手に言ってれば」
由希はそれだけを言って、カーテンを閉めた。成瀬の視線が、カーテンの向こうから突き刺さってくる。由希はベッドに座り込み、両手で顔を覆った。
(なんで、こんなことに)
木戸先輩からの電話。成瀬の嫉妬。由希の心は、二人の男の間で、静かに引き裂かれていた。
土曜日、由希は木戸先輩と会う約束をしていた。約束の前日、金曜日の放課後、由希は久しぶりに体育館に足を運んだ。部活は休止中だが、自主練をしている部員が何人かいる。由希は、マネージャーノートに明日の予定を書き込むために、ステージ横のパイプ椅子に座っていた。
「由希さん」
声がして、由希は顔を上げた。成瀬が、体育館の入り口に立っていた。ジャージ姿で、首にタオルを掛けている。汗で濡れた前髪を、無造作にかき上げた。
「何」
由希は手を止めずに答えた。
「明日、先輩に会うんすよね」
成瀬が、由希の近くまで歩いてきた。
「……そうよ。それが何か」
「オレ、言ったっすよね。オレも行くって」
「あんたが来る必要はないわ。これは私の問題よ」
由希は冷たく言った。
「由希さん、先輩に何言われても、オレ、由希さんのこと待たないっすからね」
成瀬の声が、体育館の静寂に響く。
「……何よ、それ」
「そのままの意味っす。由希さんが先輩に振り向いても、オレは由希さんのこと、ずっと見てるっす」
成瀬は、由希の目をまっすぐに見つめた。琥珀色の瞳が、夕日を受けて金色に輝いている。
由希は、成瀬の真剣さに、胸の奥が痛むのを感じた。
「……なんで、そこまで言うのよ」
由希は、思わず問い返していた。
「由希さんが、自分のこと、後回しにするからっすよ」
成瀬が、静かに言った。
「オレ、それが許せないんすよ。由希さんが、自分の気持ちに蓋をして、誰かのために生きてるのが、我慢できない」
由希は、成瀬の言葉が、自分の内面の深いところに触れるのを感じた。
(自分のこと、後回し)
(気持ちに蓋をして)
由希は、ずっとそうやって生きてきた。家のことも、部活のことも、全部。自分の気持ちは、いつも後回しだった。
「……あんたに、何がわかるの」
由希は、震える声で言った。
「わかんないっすよ。でも、見てればわかることもある。由希さん、今、泣きそうな顔してる」
由希は、自分の顔に手を当てた。泣いてない。泣いてなんかない。でも、成瀬の言葉は、由希の心の奥の、誰にも見せたことのない場所に、まっすぐに届いていた。
「……帰りなさい。明日、早いんでしょ」
由希は、やっとの思いで言った。
「由希さんこそ、明日、気をつけて行ってきてください。オレ、由希さんが帰ってくるまで、待ってるんで」
成瀬はそう言って、体育館を出て行った。由希は、成瀬の背中が見えなくなるまで、じっと見つめていた。
その夜、由希は自室でマネージャーノートを開いた。最後のページに、ペンを走らせる。
「木戸先輩に会う。けりをつける」
由希は、その文字をじっと見つめた。ペン先が、わずかに震えている。
(明日、全部、終わりにする)
由希はノートを閉じ、窓の外を見た。十月の夜空に、星が瞬いている。その光が、由希の心の奥の暗い場所を、ほんの少しだけ照らしているような気がした。Noveliaとは?
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