異世界に転生したペロリスト魔狼は、超絶チート唾液で合法的にペロペロしたい
ある日、天界の大法廷にて、至高神は一人の被告を呼び出した。男の名はショウタ――人を舐めることに至上の喜びを感じる、ド級の変態である。「貴様、本気でキモい!」と神は断じ、罰としてショウタを異世界へと送り飛ばす。だが、ただの追放ではない。転生した姿は、巨大で恐ろしげな魔狼「ガルム」だったのだ。
神の考えは単純。これだけ怖ろしい見た目なら、人間は逃げ出すか、見つけ次第殺そうとするだろう。誰も舐められるわけがない。
……そう、神は思っていた。
だが、ショウタの変態性は神の想像を遥かに超えていた。「舐められない?なら進化して舐められるようになればいい!」という執念だけで、彼の唾液には奇跡のような効能が宿る――アンチエイジング、解毒、傷や病の治癒、抗菌作用、美肌、消臭、さらには花の香りまで!
さらに、自らのゴワゴワの毛並みを舐め続けた結果、それはふわっふわでシルクのような輝きを放つ、究極のモフモフへと変貌を遂げる!
「よし!このモフモフで人を誘き寄せて、力ずくで舐めまくってやる!」
かくして、欲望と本能のままにショウタの旅は始まる。最初の標的は、森で魔物に襲われていたエルフの少女ミリル
異世界に転生したペロリスト魔狼は、超絶チート唾液で合法的にペロペロしたい - ペロペロ救出大作戦!清潔エルフ、涙のデロデロ初体験
翠央の大森海の奥深く。霧が立ち込める夜の森で、かすかな灯りが揺れている。
ミリル・エルフィネアは、震える指先で魔法の灯りを灯していた。銀色の長い髪が、湿った夜風に絡まって顔に張り付く。澄んだエメラルドグリーンの瞳には、はっきりと恐怖の色が浮かんでいた。
「こんな夜に、フォグレイスの群れに出会うなんて……」
白いローブの裾はすでに泥で汚れ、右足のふくらはぎからは血が流れている。深く裂かれた傷口からは、どくどくと血があふれ出ていた。霧の向こうで、幽鬼のような白い影が三つ、四つと揺らめいている。フォグレイス——霧状の幽体で、物理攻撃が効かないA級魔物だ。
(こんなところで、私……エルフの清浄な泉で清めてもらえずに死ぬなんて)
ミリルは歯を食いしばった。出血がひどすぎて、視界がぼやけ始めている。魔法で応戦しようと手をかざすが、魔力が指先で霧散してしまう。
フォグレイスたちが、ゆっくりと包囲を狭めてくる。冷たい霧の触手が、ミリルの足首に絡みつこうとした——その時。
――ドォン。
一匹のフォグレイスが、突然、内側から弾け飛んだ。
霧の身体が四散し、霊核が砕け散る。残りのフォグレイスたちが慌てて振り返る。そこに立っていたのは、星明かりを背にした巨大な黒い影。
体高は優に二メートルを超え、全身を覆う漆黒の毛皮が、まるで夜空の星を閉じ込めたようにキラキラと輝いている。金色の瞳が、獲物を見つけてうれしそうに細められた。
魔狼ガルム——ペロリルだ。
「大義名分ゲットーーー!!」
森中に響き渡るような大声。ミリルは一瞬、綺麗……と思った自分の感覚を即座に呪った。
ペロリルは嬉しそうに尻尾をぶんぶん振りながら、残りのフォグレイスに向かって突進した。ただの体当たりだ。しかし、その巨体から繰り出される一撃は、霧の身体を容易く粉砕する。S級危険種の規格外の力に、A級魔物などまるで相手にならない。
三匹、四匹と、フォグレイスが瞬く間に消滅していく。まるで雑草をむしるかのような気軽さだ。
「よし、全滅! さてと——」
ペロリルはゆっくりと振り返り、地面に倒れているミリルを見下ろした。その金色の瞳が、邪悪な笑みを浮かべる。
「ペロペロしていい理由ゲット!! やったー! ペロペロ最高!!」
ミリルの背筋に、血の気が引くような感覚が走った。違う。これは助けじゃない。この巨大な狼は、ただの変態だ。
逃げようとした。でも、出血で身体が動かない。
ペロリルは巨大な前足を、そっと——でも絶対に逃がさないという強さで——ミリルの身体に乗せた。ピンク色のぷにぷにした肉球が、彼女の腹部を押さえつける。
「いやっ、やめて……!」
ミリルの悲鳴もむなしく、ペロリルの巨大な舌が彼女の傷口に触れた。
生温かい。そして、ねっとりとした感触が、裂けた皮膚の上を這い回る。それはただ舐めているだけではなかった。まるで高級な料理を味わうかのように、ゆっくりと、じっくりと、舌全体で傷口をなぞっていく。
「いやああっ! 気持ち悪い! 汚い! やめて! エルフには清浄の文化があるのよ!!」
涙が止まらなかった。叫んでも叫んでも、ペロリルは止めない。むしろ楽しそうに尻尾を揺らしながら、傷口から顔面へ、顔面から腕へ、腕から指先へと、全身をくまなく舐め始めた。フローラルな香りが立ち込めるが、ミリルにとってはそれすらも恐怖のスパイスだった。
「大丈夫大丈夫。俺の唾液は特製だぜ。むしろ綺麗になるから」
ペロリルの舌は、まるで別の生き物のように繊細に動く。耳の裏、首筋、鎖骨をなぞり——そして傷口に戻る。そこはもう、特に入念に、念入りに、まるで芸術作品を磨くかのように舐め続けた。
ミリルの嫌悪の絶叫は、いつしか小さな嗚咽に変わり、やがて意識が闇に沈んでいった。
***
「よし、完璧に舐め終わったぞ! この子の肌、最初から綺麗だったけど、これでさらにツヤツヤだ!」
ペロリルは大満足で森の中へと消えていった。その後ろ姿は、まるで初めての獲物を仕留めた若者のように軽やかだった。
数時間後。
「……うっ」
冷たい泉のほとりで、ミリルは目を覚ました。頭がぼんやりする。すぐにあの悪夢のような感触を思い出し、慌てて自分の右足を確認した。
「え……?」
深かった傷が、完全に消えている。傷跡すらない。まるで何事もなかったかのように、透き通るような白い肌がそこにあった。
震える手で、ローブの袖をまくり上げる。以前から悩んでいた日焼けによるそばかすや、幼い頃に枝で切ったかすかな傷跡が、一つ残らず消え去っていた。月光の下で、自分の腕が美しく輝いている。
「こ、これは何……? どういうこと……? エルフの泉で何年も清めても治らなかった古傷が……」
ミリルは即座に泉に飛び込んだ。清浄の水で必死に身体を洗う。こすってもこすっても、落ちない。むしろ、洗えば洗うほど肌の輝きが増していく。
水を浴びながら、彼女は激しい葛藤に襲われていた。
(汚いはずなのに、なぜ綺麗になるの? この唾液は祝福? それとも、清浄なるエルフへの冒涜?)
答えは出ない。水だけが、冷たく彼女の肌を滑り落ちていった。
***
一方、森の別の場所で。
「成功だ! 人間型種族でもちゃんと効果があった! それに、やっぱり誰かをペロペロするのは気持ちいいなあ!」
ペロリルはご機嫌で尻尾をゆらしながら、今夜のペロペロを振り返っていた。ミリルの泣き顔を思い出し、うっとりと目を細める。
「あのエルフの子、最初は泣いてたけど、きっと今頃は肌に感動してるはず。俺の唾液は世界一だからな! 次はもっと色んな種族を舐めてみたい!」
その時、遠くの街道から松明の灯りが揺れ、複数の足音が聞こえ始めた。鉄の鎧が触れ合う音。野太い男たちの声。
ペロリルの顔に、邪悪で無邪気な笑みが広がった。
「おや? 次のお客さんかな? それとも討伐隊? どっちでもペロペロできる理由になるな!」
彼は軽やかな足取りで、その灯りに向かって走り出す。
泉を出たミリルは、小さな祠の前で立ち止まっていた。泉の精霊に祈りを捧げるために立ち寄った場所だ。そこでふと、ペロリルが去り際に言った言葉を思い出す。
『お前の肌、最初から綺麗だったけど、これでさらにツヤツヤだ』
彼女は自分の腕を見つめ、小さくつぶやいた。
「悪意がないからこそ、何もかもがおかしい。でも、この力を野放しにしたら、セルヴァーンの森も、ハイルヴィントも、世界中が唾液まみれの混乱に……」
その時、祠の外の掲示板に貼られた一枚の紙が、風でバサリとはためいた。月光に照らされたその文字を、ミリルのエメラルドグリーンの瞳が捉える。
『S級危険種・魔狼ガルム(個体名:ペロリル)——討伐報酬金貨500枚』
ペルグリム連盟の指名手配書だった。すでに報奨金目当ての冒険者たちが、この森に集結しつつある。
風が、不穏に森を揺らした。Noveliaとは?
Noveliaは、AIでライトノベルや二次創作を「読んで・数タップで作って・キャラクターと会話できる」プラットフォームです。挿絵つきの新作が毎日届き、無料で始められます。