この素晴らしい世界に祝福を!―めぐみんと過ごすifの日々―
この素晴らしい世界に祝福を!―めぐみんと過ごすifの日々―
アクセルに住む高校生、佐藤和真は、ダスティネスの屋敷で爆裂魔法を愛する少女・めぐみんと出会う。彼女は「紅魔族の天才魔導士」と名乗り、「私の爆裂魔法は一日一回しか使えないけど、その一撃は最強よ!」と誇らしげに宣言する。
和真はアクア、ダクネス、そしてめぐみんと同居することになり、彼女たちの混沌とした日常に巻き込まれていく。めぐみんは和真にまとわりつき、毎日のように爆裂魔法を見せびらかそうとする。「見て見て!すごいでしょ!」「特別に私の魔法を見せてあげる!」
ある日、魔王軍の将軍であるデュラハン・ベルディアがアクセルを襲撃する。和真たちは共に戦うが、ベルディアの強さに圧倒される。そこでめぐみんはとんでもない提案をする。「爆裂魔法を放つわ。でも条件があるの。和真、私のことが好きだと言ったら、やってあげる」
和真は戸惑いながらも、めぐみんの爆裂魔法を目撃する。彼らはベルディアを撃退することに成功する。しかし、魔法は予想以上に強力で、町の一部を吹き飛ばしてしまう。和真は彼女を叱るが、めぐみんは涙ながらに呟く。「私はただ……認めて
この素晴らしい世界に祝福を!―めぐみんと過ごすifの日々― - 爆裂魔法、丘を消し飛ばして迷惑料を請求される
ギルドの掲示板で見つけた依頼票を握りしめ、佐藤和真はアクセルの東門をくぐった。朝の空気はまだ少し冷たい。石畳の道から土の道に変わると、靴の裏に小石が食い込む感覚がした。
「薬草採取の護衛、報酬五千エリス……楽な仕事だと思ったんだけどな」
和真は依頼票に書かれた待ち合わせ場所を目指して歩きながら、昨日のことを思い出していた。ギルドでルナにステータス閲覧スキルを珍しいかもと言われたこと。その夜、館の外に人影を見た気がしたこと。
(気のせいだよな。うん、気のせいだ)
アクセル郊外の草原は、街の喧騒から離れた静かな場所だった。青い空が広がり、風が草を揺らす。遠くに小高い丘が見える。その手前、依頼票に書かれた待ち合わせ場所に、人影があった。
赤い。
まず目に飛び込んできたのは、その色だった。
紅い髪が風に揺れている。サイドテールにまとめられた長い髪。同じく紅い瞳が、まっすぐに和真を捉えていた。身長は百五十センチほど。左目には黒い眼帯をしている。赤と黒のローブを身にまとい、背中には大きな杖を背負っていた。
少女は仁王立ちで、和真の到着を待っていた。
「遅いわ。下僕の分際で、主を待たせるとはいい度胸ね」
和真は足を止めた。
「……は?」
「聞こえなかったの? 遅いと言ったのよ。私は三十分も前からここで待っていたのだから」
少女は胸を張り、顎を上げて和真を見下ろすような仕草をした。実際には和真の方が二十センチ以上背が高いので、見上げるような体勢になっているのだが、その態度は完全に上からだった。
「いや、待ち合わせ時間ちょうどだろ。つか、下僕ってなんだよ。俺は護衛の依頼を受けただけだ」
「ふん。私の荷物を持ちなさい。それがあなたに与えられた最初の命令よ」
少女は背負っていた大きな杖と、足元に置いてあった布袋を和真に差し出した。
(なんだこのガキ……いや、依頼主だ。五千エリスのために我慢しろ、俺)
和真は心の中で自分に言い聞かせ、布袋を受け取った。ずしりと重い。中には薬草を入れるための道具が入っているらしい。
「へいへい、仰せのままに。で、あんたが紅魔族のめぐみんさんで合ってる?」
「ええ。紅魔族の天才魔法使い、めぐみんとは私のことよ。覚えなさい」
「紅魔族って、大陸北東の紅魔の里に住んでる魔法特化型の種族だろ? なんでまたアクセルなんかに」
「決まっているわ。私の爆裂魔法を世に知らしめるためよ」
「ばくれつまほう……」
和真はギルドで聞いた噂を思い出した。紅魔族の護衛依頼は誰も受けたがらない。爆裂魔法に巻き込まれるから、と。
(まあ、薬草採取だし、魔法なんて使う機会もないだろ)
和真は軽く考えて、歩き出した。めぐみんもその隣に並ぶ。
草原には薬草が点在していた。ギルド指定の薬草は、白い小さな花をつける「月光草」という植物で、夜になると淡く光るらしい。治癒薬の材料になるそうだ。
「で、下僕。あなたは何のスキルを持っているの?」
「ステータス閲覧だよ。対象の能力値を可視化するだけの、外れスキルってやつ」
「あら、面白いわね。私のステータスを見てみなさい。紅魔族の天才の実力に震え上がるといいわ」
めぐみんは両手を広げて、自信満々に言った。和真は仕方なく、彼女にステータス閲覧を発動した。
目の前に半透明の青い画面が浮かぶ。
『めぐみん 14歳 紅魔族 魔法使い Lv.12 魔力: 高 体力: 低 スキル: 爆裂魔法』
「……魔法使いって、爆裂魔法だけかよ。他の魔法は使えないのか?」
「使えないのではなく、使わないのよ。爆裂魔法こそが最強の魔法。他の魔法など、爆裂魔法の前では霞むだけだわ」
「いや、霞むとかそういう問題じゃなくて、実用性の話をしてるんだけど」
「実用性? ふふ、あなたには分かっていないようね。爆裂魔法はね、詠唱に約三十秒。着弾点を中心に半径五十メートルを完全に消滅させるの。消費魔力は並の魔法使いの全魔力の三倍。使えば一日は動けなくなる。まさに全てを賭けた、究極の一撃よ」
「一日動けなくなる時点で実用性ゼロだろ!」
「なんですって!? この究極の美しさが分からないなんて、あなた、冒険者失格よ!」
「お前の価値観がおかしいんだよ!」
二人は言い合いながら、薬草を摘み始めた。和真がしゃがみ込んで月光草を根元から丁寧に抜いていると、めぐみんは周囲をきょろきょろと見回してから、そっと草むらに隠れた。
「……おい、何してんだ」
「休憩よ。私は頭脳労働者だから、肉体労働は専門外なの」
草むらから、めぐみんの紅い髪がぴょこんと飛び出している。隠れているつもりらしいが、丸見えだ。
「お前も働け。依頼主だろ」
「いやよ。私の仕事は、ここにいるだけで十分よ。紅魔族の天才が護衛に守られながら薬草を摘む。これこそが正しい姿なのだから」
「開き直るな!」
和真が草むらに手を突っ込むと、めぐみんの襟首を掴んだ。ずるずると引きずり出す。
「ちょっと、何するのよ! 下僕のくせに主に乱暴するなんて!」
「うるせえ、黙って働け。報酬が減ったらお前のせいだからな」
「……分かったわよ。やればいいんでしょ」
めぐみんは不機嫌そうに口を尖らせ、しゃがみ込んだ。その仕草が妙に子供っぽくて、和真は思わず笑いそうになる。
(なんだかんだで、言うことは聞くんだな)
二人で黙々と薬草を摘む。風が草を揺らし、遠くで鳥の声がした。のどかな昼下がり。和真は布袋の中に摘んだ月光草を入れながら、ふとめぐみんの横顔を見た。
紅い瞳が真剣に薬草を見つめている。さっきまでの高慢な態度とは違う、何かを考えているような表情。
(自信満々のくせに、時々寂しそうな顔をするな)
和真はそう思ったが、口には出さなかった。
その時だった。
ドォォォン、と地響きがした。
「……え?」
地面が揺れる。小石が跳ね、草がざわざわと震えた。遠くから、何かが近づいてくる。巨大な何かが。
「な、なんだ!?」
和真が振り返ると、草原の向こうから巨大な影が迫っていた。体長三メートルはある、双頭の熊。二つの頭が同時に唸り声を上げ、真っ赤な目が和真たちを捉えている。
ツインヘッド・ブラッドベア。危険度Cの魔物だ。アクセル近郊の草原には滅多に出ないはずだが、なぜか今、目の前にいる。
「おいおいおい、マジかよ!」
和真はとっさにステータス閲覧を発動した。
『ツインヘッド・ブラッドベア 危険度C 攻撃力: 高 知能: 低 弱点: 音に反応して突進する』
(音に反応する……って、今の地響きでおびき寄せられたのか!?)
ブラッドベアが二つの頭を振り回しながら、和真たちの方に向かって突進してくる。その速度は見た目よりずっと速い。
「めぐみん、逃げるぞ!」
和真はめぐみんの手を掴もうとした。しかし、めぐみんは動かない。
「見ていなさい。これが紅魔族の力よ」
「は!? お前、何言って——」
めぐみんは和真の手を振り払い、両手を前に突き出した。紅い瞳が、ぎらりと光る。
「やめろ! こんな至近距離で魔法なんて——」
「我が名はめぐみん。紅魔族随一の魔法使い。その力、今こそ示さん」
めぐみんの周囲に、赤い魔法陣が浮かび上がった。風が巻き起こり、彼女の紅い髪が激しく揺れる。
「闇よりも深き紅よ。我が手に集い、全てを焼き尽くせ」
ブラッドベアが目前に迫る。巨大な爪が、今にも二人を引き裂こうとしている。
「おい、やばいって! 逃げるぞ!」
「——エクスプロージョン!!!」
閃光が走った。
白い光が視界のすべてを覆い尽くし、次の瞬間、轟音と共に地面が揺れた。爆風が和真の体を吹き飛ばす。草が千切れ、土が舞い上がり、空気が震えた。
「うわあああああ!!!」
和真は地面に叩きつけられ、何度か転がった。耳がキンキンと鳴っている。口の中に土の味がした。
(な、なんだ……今の……)
土煙が晴れるのを待って、和真は顔を上げた。
そこにあったのは、巨大なクレーターだった。
半径五十メートルにわたり、地面が完全に消えている。さっきまであった草原も、小さな丘陵も、月光草の群生地も、何もかもが消し飛んでいた。焦げた地面がむき出しになり、煙が細く立ち上っている。
ブラッドベアの姿は、どこにもない。
「……は?」
和真は尻もちをついたまま、目の前の光景をただ見つめた。理解が追いつかない。
(ツインヘッド・ブラッドベアが……一瞬で……いや、それどころか、地形ごと消えた……)
「ふふん、どう? これが私の爆裂魔法よ」
めぐみんが得意げに振り返った。その顔は誇らしげで、紅い瞳が満足そうに輝いている。
「お前、これ……魔法の威力がおかしいだろ!」
「当然よ。私は紅魔族の天才なのだから」
めぐみんは胸を張った。しかし、次の瞬間、その体がぐらりと揺れた。
「あ……ちょっと、魔力を……使いすぎた……」
めぐみんの膝が折れる。和真は慌てて駆け寄った。
「おい、大丈夫か!」
「だ、大丈夫よ……少し、休めば……」
めぐみんはそう言ったきり、ぱたりと倒れた。気絶している。
「おい! おい、しっかりしろ! お前、依頼主だろ! ここで倒れたら報酬が——って、そうじゃなくて!」
和真はめぐみんの体を揺すったが、彼女は目を覚まさない。規則正しい寝息が聞こえる。
「……マジかよ」
和真は周囲を見回した。草原はクレーターと化し、薬草は一本も残っていない。依頼は完全に失敗だ。
「なんでこうなるんだよ……」
和真は深いため息をつき、めぐみんを背負った。軽い。十四歳の少女の体は、思った以上に小さくて、華奢だった。
「たくっ、しょうがねえな」
和真はアクセルへの道を歩き始めた。三キロの道のり。背中のめぐみんの温もりが、妙にリアルに感じられた。
歩き始めて十分ほど経った頃、背中でめぐみんが身じろぎした。
「……ここは?」
「起きたか。アクセルに帰るところだ。お前、爆裂魔法撃った後、気絶したんだぞ」
「……そう。迷惑をかけたわね」
めぐみんの声は、さっきまでの高慢な調子とは違って、小さくて弱々しかった。
「別に。軽いし、大したことない」
「……あのね」
「ん?」
「私の爆裂魔法は、里で誰も認めてくれなかったの。一日に一回しか使えない、役立たずの魔法って。使った後は動けなくなるし、周りを巻き込むし、迷惑だって」
和真は黙って聞いていた。
「でも、私はこれが最強だって信じてた。紅魔族の中で一番すごい魔法だって。だから、アクセルに来たの。誰かに認めてほしかったから」
めぐみんの声が、少し震えている。
「あなたは……私の魔法を見て、どう思った?」
和真は少し考えた。
「すごかったよ。マジで。一瞬で熊が消えたし、丘も消えた。あんなの見たことない」
「……本当?」
「本当だ。威力だけなら、間違いなく最強だろ。あんな魔法、他の誰にも使えない」
背中のめぐみんが、小さく笑った。
「あんた、意外といい奴ね」
「うるせえ。俺はただ、思ったことを言っただけだ」
和真は照れ隠しに早足になった。
(俺も似たようなもんだ。ステータス閲覧なんて、役に立たないって言われ続けてきた)
和真は自分の左手を見た。うっすらと浮かぶ魔法陣の痣。このスキルが、いつか誰かの役に立つ日が来るんだろうか。
「なあ、お前の爆裂魔法、一日一回しか使えないんだろ? それでも、また撃ちたいと思うか?」
「当たり前よ。爆裂魔法は私のすべてだもの。一日一回しか使えないからこそ、その一撃に全てを込めるの。それが私の生き方よ」
「……そっか」
和真は少しだけ、めぐみんのことを尊敬した。
アクセルの街が見えてきた。石畳の道が始まり、街の喧騒が近づいてくる。
冒険者ギルドに到着すると、受付のルナが驚いた顔で和真たちを迎えた。
「お疲れさま……って、佐藤さん、その子は?」
「依頼主のめぐみんだ。ちょっと色々あって、背負って帰ってきた」
「色々あったのね。それで、薬草は?」
「……ない」
和真は事の顛末を説明した。ツインヘッド・ブラッドベアが現れたこと。めぐみんが爆裂魔法で撃退したこと。そして、草原の丘陵が消し飛んだこと。
ルナの顔色が、みるみる青ざめていった。
「さ、佐藤さん……それ、本当ですか? 消滅した草原って、もしかして、あの小高い丘がある場所ですか?」
「そうだけど……なにか問題でも?」
「あの草原はギルド管理地で、毎年月光草を収穫している場所なんです! 損害賠償金三十五万エリスを請求します!」
「三十五万!?」
和真は声を裏返らせた。三十五万エリス。大カエルの討伐報酬が一体五百エリスだから、七百体分だ。
「ちょっと待て、俺は護衛として行っただけで、壊したのはこいつだぞ!」
和真は背中のめぐみんを指差した。
「ふん。紅魔族に金など必要ないわ。賠償金など、どうとでもなるわ」
「お前、自分の報酬五千エリスは全部没収だからな」
「なっ……!?」
めぐみんの顔色が変わった。さっきまで強がっていたのに、一瞬で青ざめる。
「そ、それは困るわ。私、宿代を払わないといけないのよ」
「知るか! 自業自得だろ!」
「それと、めぐみんさんはギルド登録もまだですよね。緊急登録してください。登録料は五百エリスです」
「お前、金持ってるのか?」
めぐみんは黙り込んだ。どうやら、持っていないらしい。
和真は深いため息をついた。
「……立て替えてやるから、後で返せよ」
「え……いいの?」
「いいわけないだろ。でも、ここで放り出すのも寝覚めが悪い」
和真は自分の財布から五百エリスを出して、登録料を支払った。残金は三千エリスほど。心許ない。
「宿代がないなら、今日はうちに来い。ハーティアの館だ。一晩くらいなら泊めてやる」
「本当!? あなた、やっぱりいい奴ね!」
「調子のいい奴だな……」
こうして、和真はめぐみんをハーティアの館に連れて帰ることになった。
その夜。
ハーティアの館の一室。和真がベッドに横になり、今日の出来事を振り返っていた。
(爆裂魔法で丘が消し飛んで、三十五万の借金ができて、挙句の果てに紅魔族の少女を連れて帰る……なんでこうなるんだよ)
和真は天井を見つめてため息をついた。
バンッ!
ドアが勢いよく開いた。
「下僕! 今夜から私もここに住むわ!」
めぐみんが枕を抱えて立っていた。紅い瞳が爛々と輝いている。
「は!? 勝手に決めるな!」
「紅魔族の天才が同じ屋根の下にいるのよ。感謝しなさい。光栄に思いなさい。ひれ伏しなさい」
「なんでどんどん要求がエスカレートしてるんだよ!」
騒ぎを聞きつけて、アクアとダクネスが廊下から顔を出した。
「え、めぐみんちゃんも居候するの? 和真、責任取りなさいよ」
「ふむ、紅魔族の少女か。面白いではないか」
「お前らは黙ってろ! つか、なんで俺が責任取る流れになってるんだ!」
めぐみんは和真のベッドの隣に布団を敷き始めた。
「何してるんだお前」
「寝る場所を確保しているのよ。主と下僕は、常に同じ部屋にいるべきだわ」
「そんなルール初めて聞いたぞ!」
めぐみんは布団を敷き終えると、和真の方を向いて、満面の笑みを浮かべた。
「私の爆裂魔法、あなたのためだけに撃ってあげるわ」
「二度と撃つな! あと、俺のためだけに撃たなくていい!」
「照れなくていいのよ。私の爆裂魔法は、あなたに認めてもらった特別な魔法なのだから」
めぐみんは眼を細めて、嬉しそうに言った。
(やめてくれ……胃が痛い……)
和真は頭を抱えた。
深夜。
アクセル郊外の丘。月明かりが静かに降り注ぐ中、黒いローブの人影が立ち止まった。
その視線は、アクセルの中心部、ハーティアの館の方角に向けられている。
「佐藤和真……ステータス閲覧……面白い」
隣には、紅い瞳を持つ人影が佇んでいた。
「幹部、あの者が目的の?」
黒ローブの人影は、ゆっくりと頷いた。
「ええ。今年のコレクション候補よ。外れスキルと呼ばれながら、その実、希少な力を持つ男……ぜひとも我が手に」
二つの人影は、闇の中へと消えていった。
和真はその存在に気づかない。
「……なんでこんなことになったんだ」
和真は隣で眠るめぐみんの寝息を聞きながら、小さく呟いた。
目を閉じる。眠りに落ちる直前、和真の左手の痣が、かすかに光ったような気がした。
翌朝。
和真がステータス画面を開くと、そこには見慣れない文字が表示されていた。
『ステータス閲覧 Lv.1 対象の能力値を可視化する』
『追加効果: 魔力干渉(微弱)』
「……は?」
和真は画面をじっと見つめた。
魔力干渉。そんな効果、今まで表示されたことなどない。
(これが……俺のスキルの隠された力……?)
和真の胸に、言い知れぬ不安が広がっていった。Noveliaとは?
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