亜空のゆるゆる大作戦〜黄門様と従者たちの商会繁盛記〜
女神に「不細工」の一言で勇者をクビになり、荒野にポイされた男・深澄真。彼が手にしたのは、腹の中に広がる異世界「亜空」と、ドワーフたちが作る魔法の絆創膏だった——ただし、魔力をじわじわ吸い取る欠陥品つき。商売人「クズノハ・ライドウ」として再出発を誓う真のもとに、時代劇オタクの竜娘・巴、料理上手の澪、冷静な不死の魔術師・識、外出禁止のオッドアイ少女・環が集まり、にぎやかな商会が開店。だがその夜、届いたのは女神からの脅迫状だった。「虫の分際で、生意気よ。お前の大事なもの、全部壊してあげる」——笑って商売、時に真面目に、果たして成り上がれるのか。異世界ゆるゆる商会コメディ、開店!
亜空のゆるゆる大作戦〜黄門様と従者たちの商会繁盛記〜 - どん底の黄門様——退去命令と拳の夜
朝の蜃気楼広場は、いつもと違っていた。
空は重く曇り、潮の匂いが生ぬるく街に張りついている。石畳には昨日の爆発で飛び散った木片や焦げた布きれがまだ残っていた。人々は足早に歩き、誰もがクズノハ商会の露店がある方角を避けて通る。
深澄真は店の前に立っていた。
黒い布のマスク。深い茶色の瞳。短めの黒髪が、湿った風に少しだけ揺れる。両手の指にはめた五つのドラウプニルの指輪が、曇天の下で鈍く光っていた。
「……来るな」
真は、広場の向こうから近づいてくる人だかりを見た。
十人。二十人。いや、もっとだ。
男も女も、若い者も年寄りも。手に手に木の棒や石を持ち、中には「人殺しの商会を許すな」と墨で書かれた看板を掲げる者もいる。
「出てこい、クズノハ!」
「人の魔力を吸い取る呪いの品を売りやがって!」
「この街から出て行け!」
怒号が、曇り空に響いた。
真は動かない。
「黄門様」
銀色の長い髪を後ろで束ねた女が、真の隣に並んだ。金色の瞳が、群衆を鋭く見据えている。腰には日本刀。時代劇の格さんを気取った、第一の従者だ。
「下がっていろ、巴」
真は静かに言った。
「しかし、あの者ども、黄門様に何か仕出かすやもしれませぬ」
「だから、下がっていろ。……ここでお前が刀を抜いたら、それこそ終わりだ」
巴は唇を噛み、一歩後ろに下がった。
群衆が、露店の前で止まった。
先頭に立ったのは、肉屋の主人だ。血のついた前掛けをした大男で、昨日まで真に愛想よく挨拶していた男だった。
「ライドウの旦那」
肉屋の主人は、真をにらみつけた。
「あんたの店の絆創膏で、人が死んだって本当か」
「死んでいない」
真は、事務的な口調で答えた。
「トアは生きている。魔力が戻らないだけで、命に別状はない」
「嘘つけ!」
「俺の隣の家の婆さんが、あの爆発で耳をやられたんだぞ!」
「うちの息子は瓦礫で頭を切った!」
声が、次々に飛ぶ。
真は、一歩前に出た。
「爆発の原因は、商品に混入した赤いドラウプニルの破片だ。俺の管理不足だ。その責任は認める。だが、俺は逃げも隠れもしない。ここで、ちゃんと説明する」
「説明だあ?」
肉屋の主人が、唾を飛ばして叫んだ。
「説明で死んだ奴が生き返るか! 説明で婆さんの耳が治るか! あんたの説明なんざ、何の役にも立たねえんだよ!」
「そうだそうだ!」
「悪徳商人が!」
「虫けらめ!」
——虫けら。
その言葉に、真の瞳の奥が、一瞬だけ冷たく光った。
「……虫けら、か」
真は、小さく呟いた。
(女神と同じ言葉を、お前たちも使うのか)
胸の奥で、何かがざわつく。
だが、真はそれを押し殺した。
「とにかく、商品は全て回収した。今後、この街で危険な品を売ることはない。それで納得してほしい」
「納得できるか!」
「出て行け!」
「今すぐ店をたたんで、この街から消えろ!」
石が飛んだ。
こぶし大の石が、真の額をかすめた。
マスクの端が、わずかに破れる。
「黄門様!」
巴が、刀の柄に手をかけた。
「やめろ、巴」
真は、手のひらで巴を制した。
「……手を出すな。お前の刀は、ああいう連中に向けるものじゃない」
「ですが……!」
「いいから」
真は、群衆に向き直った。
その時だった。
「お姉ちゃんを返して!」
甲高い、泣き叫ぶような声が、人だかりの後ろから響いた。
人波が割れる。
焦げ茶色の髪を二つに結んだ少女が、転がるようにして真の前に駆け込んできた。
トアの妹、リノンだ。
年の頃は十歳前後。涙でぐしゃぐしゃになった顔で、真の服の裾をつかんだ。
「お姉ちゃんの魔力が戻らない! このままだと、お姉ちゃん、冒険者を続けられない! あたし、お姉ちゃんに冒険者をやめさせたくない! お姉ちゃんは、冒険者になるのが夢だったんだよ! それなのに……それなのに!」
リノンは、真の胸に顔を押しつけて泣きじゃくった。
「あんたが売った絆創膏のせいだ! あんたのせいで、お姉ちゃんは……!」
真は、リノンの小さな肩を、そっと押さえた。
「……わかっている」
声が、少しだけ震えた。
「俺が売ったもののせいだ。全部、俺の責任だ」
「責任って何!? 責任取って、お姉ちゃんの魔力を返してよ! あんた、すごい商人なんでしょ!? 何とかしてよ!」
リノンの叫びが、広場に響く。
真は、何も言えなかった。
回復魔法の適性は、皆無。
自分には、トアの魔力回路に残ったドラウプニルの破片を取り除く力がない。
(俺には、治せない)
(俺が治してやる、と……言ってやれない)
真は、唇を噛んだ。
口の中に、鉄の味が広がる。
「……すまない」
真は、リノンに頭を下げた。
「すまないでは済まないよ!」
リノンは、真の胸を小さな拳で叩いた。
何度も、何度も。
「お姉ちゃんを返して! お姉ちゃんの夢を返して! あたしのお姉ちゃんを……!」
リノンの声は、やがて、しゃくり上げるような嗚咽に変わった。
真は、リノンが泣き疲れて座り込むまで、ずっと頭を下げ続けた。
群衆の怒号が、再び大きくなる。
「子供にまで泣かせて!」
「鬼だ! 悪魔だ!」
「とっとと出て行け!」
石が、また飛んだ。
今度は、真の肩に当たった。
真は、動かない。
「……おい、そこまでにしておけ」
低い、よく通る声が、人だかりの後ろから聞こえた。
群衆が、ざわめきながら道を開ける。
現れたのは、一人の男だった。
年の頃は四十代半ば。銀の混じった茶色の髪を、きっちりと後ろに撫でつけている。
高価そうな黒いコート。指には、大きな宝石のついた指輪が三つ。
その後ろに、白髪の執事が一人、静かに控えていた。
「パトリック・レンブラントだ」
男は、真の前に立ち、群衆を一瞥した。
「レンブラント商会の……!」
「この街で一番の大商人だ」
「あの人が、なんでここに?」
群衆の声が、一瞬で静かになる。
パトリック・レンブラント。
ツィーゲの街で最大の商会を営む、有力商人だ。蜃気楼広場の半分以上の店舗は、この男の所有物だという。
「やあ、ライドウ君」
パトリックは、真に微笑みかけた。
「いや、クズノハ・ライドウ、と呼ぶべきかな。君のことは、商会を立ち上げた時から注目していたよ」
「……何の用だ」
真は、冷たい口調で言った。
「用? ああ、あるとも。単刀直入に言おう」
パトリックは、微笑みを消した。
「この街から出て行け。クズノハ商会のせいで、蜃気楼広場の客足が落ちている。君の商品が危険物なら、街の秩序を守るのが我々の務めだ」
真は、パトリックの目を見た。
「……商品は、全て回収した。もう危険はない」
「君がそう言っても、街の者は信じないよ。見たまえ、この群衆を。彼らは君の店を許していない」
パトリックは、群衆を指し示した。
「これ以上被害者を出す前に、潔く身を引きたまえ。それが、君に残された唯一の道だ」
「……俺の店を閉めろと?」
「そう言っている。君も商人なら、わかるだろう? 信用を失った商人に、この街で商売を続ける資格はない」
パトリックの声は、穏やかだった。
だが、その目は、少しも笑っていなかった。
「モリス」
パトリックが、後ろの執事に声をかけた。
「はい、旦那様」
白髪の執事が、一歩前に出た。
「モリス、ライドウ君に、この街の商業組合の規約を見せて差し上げろ」
「承知いたしました」
モリスと呼ばれた執事は、懐から一枚の羊皮紙を取り出し、真の前に差し出した。
「商業組合規約、第七条。『組合に加盟する商店は、街の秩序を乱す行為を行った場合、組合の決定により営業停止を命じられることがある』とあります」
モリスの声は、抑揚がなく、冷たかった。
「君の店は、まだ組合に加盟していないが、街の商店は全て組合の決定に従う慣習がある。……わかるね?」
パトリックは、真の肩に手を置いた。
「これは脅しじゃない。街のためだ。君のためでもある。……わかってくれ、ライドウ君」
真は、パトリックの手を、静かに払いのけた。
「……わかった」
真の声は、低く、重かった。
「店を閉めます」
拳が、震えた。
爪が、手のひらに食い込む。
血が、滴る。
「黄門様……!」
巴が、真の隣に駆け寄った。
「よろしい。賢明な判断だ」
パトリックは、満足そうに頷いた。
「では、明日までに店を引き払いたまえ。モリス、行くぞ」
「はい、旦那様」
パトリックとモリスは、群衆の間を通り抜けて、去っていった。
その後ろ姿を、真は、じっと見つめていた。
(街の秩序を守る、か)
(正論の皮を被った、排除だ)
(ああ、そうだ。俺は、この街に、いられない)
真は、ゆっくりと、群衆に向き直った。
「……明日、店を閉める。だが、その前に、みんなに謝らせてほしい」
真は、深く、深く、頭を下げた。
「この度は、俺の管理不足で、みんなに迷惑をかけた。怪我をした人、大切な人を傷つけてしまった人、本当にすまない」
声が、少しだけ震えた。
「許さない!」
「出て行け!」
「謝って済む問題か!」
群衆の声は、止まなかった。
真は、頭を下げ続けた。
巴は、真の隣で、唇を噛みしめていた。
金色の瞳が、涙で潤んでいる。
「……黄門様、もう、よろしいではありませんか」
巴が、真の腕を、そっと支えた。
「拙者が、黄門様の代わりに、頭を下げまする。ですから、どうか……」
「巴」
真は、顔を上げた。
「……お前は、下がっていろ。これは、俺の謝罪だ」
「しかし……!」
「いいから」
真は、再び、頭を下げた。
群衆の罵声が、雨のように降り注ぐ。
石が、泥が、唾が。
真は、それらを、ただ受け止め続けた。
——夕方。
群衆は、ようやく去っていった。
蜃気楼広場には、真と巴、そしてリノンだけが残された。
リノンは、泣き疲れて、露店の脇に座り込んでいた。
真は、リノンの前に、しゃがみ込んだ。
「……リノン」
真は、リノンの目を見た。
「トアのことは、俺が必ず何とかする。魔力が戻るように、できる限りのことをする。約束だ」
リノンは、真を見上げた。
「……本当?」
「ああ。本当だ」
真は、リノンの頭に、そっと手を置いた。
「だから、もう泣くな。お前が泣くと、トアが悲しむ」
リノンは、しゃくり上げながら、小さく頷いた。
「……うん」
リノンは、立ち上がり、よろよろと歩き出した。
しばらくして、振り返る。
「……お姉ちゃん、助けてね」
リノンは、それだけ言うと、夕闇の中に消えていった。
真は、リノンの後ろ姿を、見えなくなるまで見つめていた。
「黄門様」
巴が、真の隣に立った。
「ここは一度退くが勝ちでござる。悪代官の思う壺にはなりませぬ。……今は、退く時でございます」
真は、巴の顔を見た。
「……逃げるのか、俺は」
真は、呟いた。
「違いまする。退くのと逃げるのは、別物でございます。黄門様は、必ず、この街に戻って来られる。その時のために、今は、身を引くのでございます」
巴の声は、力強かった。
「……そうか」
真は、小さく息をついた。
「真様」
どこからともなく、深澄澪が現れた。
漆黒の長いストレートヘア。深紅の瞳。真の第二の従者で、空間を喰らう蜘蛛の魔獣だ。
「澪、来ていたのか」
「ええ。ずっと、真様の後ろに」
澪は、真の前に跪いた。
「真様の作ったものが、悪いわけじゃありません。悪いのは、あの赤い破片を混入させた、誰かですのよ。……真様は、何も悪くありませんわ」
澪の深紅の瞳が、真をまっすぐ見上げている。
「……澪、俺は、商品の責任者だ。どんな理由があっても、俺の責任だ」
「真様……」
澪は、真の手を、両手で包み込んだ。
「私は、真様の料理を食べた時の笑顔が忘れられませんの。あの時、真様は、とても幸せそうでした。……だから、また一緒に何かを作りたいんです。今度は、誰も傷つけないものを」
澪の手は、温かかった。
「……ありがとう、澪」
真は、澪の頭に、そっと手を置いた。
「だが、今は、まだ、お前たちの言葉を受け止めきれない。……少し、一人にしてくれないか」
「真様……」
澪は、悲しそうに目を伏せた。
「……御意。ですが、私は、いつでも真様の側にいますわ。お呼びいただければ、どこへでも」
澪は、音もなく、夕闇に消えた。
巴も、真に一礼し、その後を追った。
真は、一人、蜃気楼広場に立ち尽くした。
夕日が、沈んでいく。
空が、赤く染まっていた。
(俺は、この街で、商売を始めた)
(まだ、始まったばかりだった)
(なのに、もう、終わってしまった)
真は、拳を握りしめた。
手のひらに食い込んだ爪の跡から、血が、また滲んだ。
——夜。
真は、亜空にいた。
亜空。
真の体内に存在する異空間だ。ドワーフの集落「カザン・ディープ」があり、鍛冶場と錬金工房が並ぶ。時間の流れは、外の十分の一程度。
真は、ドワーフの工房の壁の前に立っていた。
「……くそっ」
真は、壁を拳で打った。
ドン。
「俺が、売り出したせいで……」
ドン。
「みんなを、危険に晒した」
ドン。
「トアも、リノンも、街の人たちも……」
ドン。ドン。ドン。
拳が、壁に叩きつけられる。
皮が破れ、血が飛び散る。
「俺は、また、何も守れなかった!」
ドン!
真は、壁に額を押し当てた。
涙が、こぼれた。
「……何も、守れなかった」
声が、震える。
「俺は、無力だ。回復魔法も使えない。自分の売った商品の欠陥も見抜けなかった。……こんな俺が、何をやっても、同じことの繰り返しだ」
真は、壁を背にして、座り込んだ。
膝を抱え、うなだれる。
涙が、マスクを濡らした。
「……若様」
静かな声がした。
真は、顔を上げた。
銀白色の長い髪を後ろに流した男が、いつの間にか、真の前に立っていた。
青白い光を宿す瞳。透き通るように白い肌。
深澄識。真の第三の従者で、リッチだ。
「識か」
真は、涙を拭った。
「……見苦しいところを見せたな」
「いいえ。若様が、それだけ深くお考えになっているということです。私は、それを、見苦しいとは思いませんよ」
識は、真の隣に、静かに腰を下ろした。
「若様、失敗は、学びの糧です。今回の出来事で、若様は、何を学びましたか?」
真は、識の顔を見た。
「……商品の安全性を、もっと徹底するべきだった。赤いドラウプニルの破片が混入する可能性を、最初から考えておくべきだった」
「ええ。それも、大切な学びです。ですが、それだけではないはずです」
識は、穏やかな微笑みを浮かべた。
「若様は、この街で、商売を通して、人と関わろうとなさいました。その結果、人を傷つけてしまった。……ですが、人と関わらなければ、誰も傷つけない代わりに、誰も救えません。若様は、どちらを選びますか?」
真は、黙った。
「私は、若様が、人と関わる道を選んでくださったことを、嬉しく思っています。……この絆創膏の破片を完全に除去する方法を、私が必ず見つけましょう。リッチとしての知識を、若様のために」
識の声は、静かで、優しかった。
「……識、お前は、どうして、そこまで俺に尽くすんだ」
真は、識に問いかけた。
「若様が、私を、従者として迎えてくださったからです。それだけの理由で、十分ですよ」
識は、真の目を見て、微笑んだ。
「……そうか」
真は、小さく息をついた。
「あの……若様」
今度は、別の声がした。
水色のゆるふわなロングヘア。先端が淡いピンクに染まっている。左右で色が違うオッドアイ。
環。真の第四の従者で、神々から贈られた存在だ。
「環も、来ていたのか」
「はい。……お邪魔でしたら、すぐに下がります。でも、どうしても、お伝えしたいことがあって」
環は、おずおずと、真の前に立った。
「私……何か、お役に立てることがあるかもしれません。若様が、一人で背負うことではないと思います。……私では、力不足かもしれませんが、それでも、何か」
環の声は、小さく、震えていた。
「環」
真は、環の顔を見た。
「お前は、亜空の外に出ることを禁じられている。……それでも、俺の力になりたいのか」
「はい。私は、若様の従者です。若様が、苦しんでいらっしゃるのに、何もできないのは、辛いです」
環のオッドアイが、真をまっすぐ見つめている。
真は、環の頭に、そっと手を置いた。
「……ありがとう。お前の気持ちは、嬉しい」
環は、嬉しそうに、小さく微笑んだ。
真は、ゆっくりと立ち上がった。
「……もう一度、やり直す」
真の声は、静かだった。
だが、その瞳には、確かな光が宿っていた。
「今度こそ、みんなが安心して使えるものを作る。魔力を吸わない、安全な絆創膏を。……そして、トアの魔力を、必ず取り戻す」
真は、拳を握り直した。
血の滲んだ拳を、もう一度、固く。
「識、環。お前たちの言葉に、救われた。……ありがとう」
「若様のお役に立てたのなら、幸いです」
「私も、嬉しいです」
真は、亜空の空を見上げた。
亜空の空は、いつも、淡い紫色に輝いている。
その光が、真の涙の跡を、そっと照らしていた。
(俺は、まだ、終わっていない)
(終わらせて、たまるか)
真の胸の奥で、小さな、しかし確かな炎が、燃え始めていた。
だが、その炎は、まだ、あまりにも小さく、儚いものだった。
夜風が、亜空の草原を渡っていく。
その風は、まだ、ほんの少し、焦げた匂いを運んでいた。Noveliaとは?
Noveliaは、AIでライトノベルや二次創作を「読んで・数タップで作って・キャラクターと会話できる」プラットフォームです。挿絵つきの新作が毎日届き、無料で始められます。